TRAZOMの演奏会に出演した。会場はいつもと同じ横浜市旭区のサンハート音楽ホール、開演は17: 30である。暑い盛りであるにも関わらず、聞きに来て下さった方は、報告によるとなんと 107名。立ち見もでたそうだ。 103人収容のホールであってはならないことだが、前半で帰られて、後半入らした方もいるので、消防の方にはご理解いただきたい。今回演奏した作品は、ドビュッシーの前奏曲集第一巻より四曲。

program ドビュッシー: 前奏曲集第一巻より 帆、雪の上の足跡、西風の見たもの、沈める寺

今回の選曲について 今世紀の作品をとり上げたいとの思いで、今まで20世紀の作品を中心にプログラムを考えてきました。しかし21世紀を迎え、時代の流れはますます急速に加速しているようにも感じられる現在にあっては、ドビュッシーの作品もすでに少し前の時代の音楽という印象すらあります。現代の作品をとり上げたいという強い願望がありながら、現実的には、それは私にとって極めて難しいことではありますが、今後もドビュッシーを中心に、20世紀初頭に活躍した近代の作曲家たちによる作品を熱心に弾いていきたいと思っています。 ドビュッシーの前奏曲集第一巻に収録されている曲を弾くようになって、振り返ってみるとずいぶんと時間が経っていることに気付きますが、飽きることなく、というよりは、むしろ最近ではますます魅力を感じるようにもなっており、ここでもぜひ演奏したいと思いました。その中で「沈める寺」は、今回の演奏会のために新しく準備した作品です。巨大な存在感がある一方で、静寂の中に深く広がりのある空間を感じます。 演奏会プログラムより

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