model 1998.3-5		facade study	ほぼ決定した平面をもとに、精密な模型を製作した。 立面と室内の展開に関する詳細は、模型によるスタディーで、各寸法が決定した。	ファサードのスケッチ
		south facade	north facade	南側正面は木製ルーバーによる、ミニマルなファサードである。 それに対し北側は、木、ガラス、鋼板をパッチワーク的に用い、ちぐはぐさが面白い。窓はサイズ、位置とも、全て違っている。
		roof study	はじめの計画では、屋根は金属折板にするつもりだった。 熊本県小国町で見せていただいた、伊東豊雄の末田邸がイメージに近い。	小国の末田邸（伊東豊雄）1
		金属折板の屋根は、駅のホームなどでも多用されており、 普段から慣れ親しんで、非常に使いやすい。デザイン的にも、用い方によって素晴らしく、 同じ加工の透明ポリカーボネイトと併用することで、天窓にも適している。	しかし模型でスタディーしているうちに、 どうも自分のイメージとは違っていることが気になり、いっそ方向転換をすることにした。 もっとデザイン的にシャープな線を出したいのと、庇が軽やかに張り出しているイメージがあった。	EuraLille Centre （ジャン・ヌーヴェル）2
		昨年フランスのリールで見た、ジャン・ヌーヴェルのユーラリール・センターが思い出された。 この屋根が素晴らしい。そして張り出しのイメージも、同じヌーヴェルのトゥール・コンベンション・センターがどこか頭にあった。 こちらのアイデアでスタディーしてみると、思った以上にシャープな屋根で非常に素晴らしいものになった。	Tours Conference Centre （ジャン・ヌーヴェル）3	つるっとした銀色の平たい屋根。なるべく薄く、シャープなラインを出していくために、 庇の張り出し長さと先に行くにしたがって薄くなっていく微妙な比に注意したデザインを採用した。こうしたディテールは、 イギリスでノーマン・フォスターの作品を数多く見、様々なことを学んだ。ITN本社ビルのガラスのディテールからは、 非常に多くの影響を受けている。
		ITN-TV本社ビル （ノーマン・フォスター）4	模型を上部から見る	Photograph 1,2,4:Takeo Tsukimura 3:Jean Nouvel Lumieres 　(TOTO出版)

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