keywords 恐ろしい夢 恐ろしい夢 −2 恐ろしい夢を夢判断

恐ろしい夢 ホラーストーリー 夜も眠れぬ恐怖

ゾッとするような夢を見た。私が６年間通っていた中学高校のキャンパスの中に巨大な生物研究所があり、そこでは学生全員の細胞が培養されている。エリート教育を目指し、優秀な学生のためだけの高度な教育を求め、試験で成績の悪い学生から処分され、遺伝子の組み替えによりグレードアップされた頭脳をもつクローン人間にすり替えられていく。もちろんそんな事実は関係者以外の誰も知らない。一方では多くの学生がまじめで優秀な人材に成長していく。これが新しいスタイルの教育なのか。もしそうならば、そんなに効率のいいことってないであろう。 しだいにそうしたシステムはエスカレートし、校風にあわない学生、教育の妨げになる学生を次々に処分し、均一な価値観、意識感覚をもつまじめなクローン学生にすり替えられていく。ひとりひとりの顔つきは違うが、考え方はみな同じであり、個性は失われ、人の心の存在しない勉強ばかりの異様な教室へと変化していく。クローン学生の数は増加していき、元々からいる学生は、新しく来たクローン学生に成績を追い越され、順位が落ちていく。次に悪い成績をとったら、クローン学生にされるのは自分である。真実の自分の存在が失われてしまう。 私は中間期末といった定期試験の成績は優等生であったが、実力テストというと悪い点数をとり、つまり一夜漬けはきくけれど、実力のない学生であった。そのうち学園によるクローン学生の製造を知ってしまう。キャンパス内に隠された生物研究所の秘密をつかんでしまい、自分の命が狙われるようになる。気付くと自分のまわりにいるのは、クローン学生、クローン先生、クローン人間ばかりである。 といった恐怖のホラーストーリーであった。もちろんすべて夢の中だけにおけるフィクションである。何でこんな夢を見たかというと、昨日のニュースの中に、クローン牛が食用肉として出荷されていたというのがあったのだ。もし安全性に問題がないのなら、おいしい牛のクローンを大量につくり、それを売れば、良質な肉をいつも安く食べられ、それはたいへんに素晴らしいことである。しかしやっぱり何かが変。考えれば考えるほどおかしな話である。いつの日か、何か取り返しの付かない現実に直面し、とんでもないことが起こるかも。そういう時代がいつか来るのかもしれない。それが21世紀なのか。現代科学が恐怖を生む。恐怖の新世紀、その幕開けは近い。 1999.4

恐ろしい夢 −2− いつか来るのか？ 大震災の恐怖

また見てしまった。ゾッとするような恐怖の夢。夢というのは、ずいぶん前にとっくに忘れてしまったような過去の情景が、突然にくっきりとよみがえってきたりするものだが、この夢もまた、その場所は遠い昔のことである。私の叔父は化学会社に勤めており、以前に何年間か三重県四日市市に転勤していたことがある。私が小学校の高学年から中学生だった頃の話で、春休み、夏休みというと、いつものように遊びに行っていたのだ。自然がたくさん残っていて、昆虫の種類も豊富であり、子供の頃の私には刺激的なことでいっぱいの場所であったのだ。そこの家の子供たちは、私よりも歳が五つぐらい下で、彼らも今では大学生だけれど、夢の中ではなぜか、当時のかわいい姿のままである。そういうのが実に不思議な話である。 ある日、ちょうどお昼の時間帯のようで、食卓には人が集まっていた。後ろに AM ラジオの放送がかかっていて、内容ははっきりしないがいろいろとしゃべっている。しかし突然放送が止まってしまった。いろいろな電波が混線しはじめ、全くの無言になってしまう。しかし一言だけ発した言葉が「東京地方に大きな地震がありました」であった。普通地震の後は、震源地とか、地震の規模とか、様々な情報が次々に入ってくるものである。しかしそれが何もない。わかったことは、今までに存在したことのないような巨大規模の地震により、すべてが失われてしまったということである。東京を中心に首都圏のすべてが、一瞬にして消えてしまったのだ。私はたまたま三重県に来ていたので、命を守ることが出来たのだが、しかし帰るところもなく、今までの生活の中での記憶が全て消滅してしまったのである。この先一体どうなるのか!?。 という夢であった。まるで小松左京の映画みたいである。しかしここでひとつ思うことがある。建築基準法では、震度7や8の規模の地震を想定して耐震基準がつくられている。かつて存在した最大規模の地震がそのレヴェルであり、そうした地震が発生したとして、もし万が一建築物が崩壊したとしても、中にいる人間の命は必ず守られるように規定されている。阪神大震災はその規模の地震であったが、震源地が都市に非常に近かったために、被害が大きくなったのである。現在は都市の直下を震源地とする巨大地震を想定し、都市の地震対策が考えられているし、建築構造の基準や技術性能も高性能を求めており、より安全な都市生活が追求されていると思う。しかしもし地球が悪い悪戯をして、震度13 とか、震度15 とか、そういった信じられないような地震が突然に起きたとしたら、そのときは一体どうなるのであろう。地球物理学に詳しい方がいらしたら、ぜひ教えていただきたいのだが、震度7や8より大きい地震は、地球上には存在しないのであろうか。それを考えだすと、心配で夜も寝られないのだが、えっ、夢を見ているのだから、寝ているだろって、そうでした。寝ています。 1999.4

恐ろしい夢 を夢判断 二つの恐ろしい夢 夢による心理分析

昨日の晩に見た夢を記述して、それを心理分析すれば、現在の自分の精神状態を知ることができるのである。夢を客観的にとらえ分析し、自分自身を冷静に見つめてみよう。何かがわかるはずである。夢の中で無意識の自分に出会い、現実の自分を知る。 「恐ろしい夢」はクローン人間の製造についての話である。自分の目の前で、まわりの人間が次々にクローン人間にすり替えられていく。ここで注意すべき点は、成績の悪い人間から順にクローンにされていくということである。つまりこの厳しい現実の社会においても、脱落した人間から処分されていくということだ。夢の中でクローンにされることに対して恐怖感を抱いているが、社会で脱落し、自分の存在が抹殺されることに対して、現実にも恐怖を感じているということである。クローン人間は、一見全くの同一であり、どちらが本物か判別できない存在だが、しかし決してそれが真実の姿ではあり得ないのだ。気付いていないが、すでに自分はクローンにかえられてしまっているかもしれないと考えるとき、現在の自分の存在は本当に正しいのか、本来あるべき姿なのかと迷ってしまうのである。自分は人生において、誤った道を歩み始めているのではないかということである。不安定な心理状態、自信や勇気を失った自分の存在がそこにある。夢の中で、クローン人間製造の秘密を知ってしまう。つまり自分は、自身の不安定な存在、偽りの姿にすでに気付いているということである。 「恐ろしい夢-2」では、突然の巨大地震により、自分の生まれ育った場所、そしてそこでの記憶のすべてが失われてしまう。夢の中で自分は旅行に出ている。現実の中で歩みだしている人生も、自分にとって、旅行のように一時のものにすぎないものなのか。生まれ育った場所、つまり本来自分のいるべき場所が失われてしまう。それも旅行に出ている間にである。決して戻ることは出来ない。つまり人生をやり直すことは出来ないのである。帰る場所を失い、この先自分はどうするべきなのか、どこへ向かうべきなのかがわからない恐怖感、つまり自分の今後の人生が見えないことに対する不安といらだちである。旅行先が観光地や温泉ではなく、親戚の家にいるというところに、自分の身の回りの人に救いを求めたいという願いが現れているのであろうか。 夢の中での話と日常何となく感じていることを結びつけただけである。もちろん様々な解釈があると思うし、個人的な勝手な理解だが、しかし普段生活している中で、ごまかしながら、知らないふりをしていることを、少しだけ明らかにできたと思う。触れないようにしている、現実社会や人生に対する不安、そして恐怖心などである。 1999.4

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